言い放ったあと

一昨日のブログの続きです。

なぜ、もう、二度と来ない、と言い放ち
お店を出てくることになったのかと言うと・・・

事の発端は割引チケットだった。

支払いをする時に

「あ、そうだ、これ、使います。」

と前回もらった割引チケットを出したら、
彼女はいつものように少しだけ面倒くさそうに、

「これは最初に出して頂かないと使えません。」

と言った。

「え?これから支払いをするのに使えないの?」

と聞いたら、

一瞬「だから、そう言ってるじゃん」
と言う空気を漂わせながら、

「はい。」

と言った。

やり取りはこれだけだったが、
私はつかえているものを吐き出すのは今!と
言わんばかりに、スイッチを入れ、
「だったら結構」と支払いを済ませ、
先のセリフを言い放ちお店を後にした。

後味は思いっきり悪かった。

翌月、私はもちろん違う店舗へ行った。

・・・が、

彼女のことと、自分の取った行動が、
ずっと気になっていた。
私は悪くないと思ってはいたが、
何とも気持ちが悪かった。

そして、

気になって気持ちが悪くなっているくらいなら、
行ってきちんと話をして来よう、

と、

もう二度と来ないとタンカを切ったのも束の間、
翌翌月には登場するという何ともカッコ悪い展開。

完全予約制なので私が予約を入れたことは
彼女もわかっているはずだが、

電話がかかってくるでもない状況に、
正直、直前まで「うーん・・・」という思いもあったが、

でも、いいや、えーい、行っちゃえと
それなりの勇気を振り絞ってお店へ向かった。

そして、

ごたいめーん。

さて、

私は、
よそよそしい挨拶で迎えられ、

施術前の、

「私でよろしいのでしょうか?」

と言う質問に、

「はい、お願いします。」

という短いやり取りに来たことを早速後悔。

私はベッドの上で目を閉じながら、

「きっと、どの面さげて来たんだと思ってるんだろうなぁ。
 絶対自分は悪くないと思ってるよな。
 あー、やっぱり来なきゃよかった。でも来ちゃったしなぁ。」

と、

どうやってお店を去ろうかツラツラ考えていたが、
思いがけない展開が待っていた。

施術終了、
身支度を整え、
カウンターへ行くと、

彼女が改めて深々と一礼し、
私をまっすぐ見つめ、
来店のお礼と自身の非礼を詫びてきた。

ずっと気になっていた。
連絡すべきなのは私のほうなのに、
本当に申し訳ありませんでした、と。

目を真っ赤にして涙を浮かべていた。

自分の行為を反省し
私の来店を喜んでくれていた。
(ちなみにこのお店は指名のインセンティブはありません。)

私も、

あんな言い方してごめんなさい、
これからもあなたにお世話になりたい、
だから、よろしくお願いします、

と伝え2人で頭をさげあい、笑みを交わした。

支払いを済ませお店を出た私は
やたらと気分が良かった。

妙に嬉しかった。

行って良かったと思った。

そして、

駅までの道を歩きながら考えた。

もし、彼女のことを本当に想っていたら、
彼女の接客に関して感じていることを伝える
チャンスはいくらでもあったのに、

私は言わなかった。

言って嫌な顔をされるのが嫌だった。

嫌な想いをしたくない自分を大切にして、
見て見ぬふりをしていたワケだが、
それはちゃんと体の中に蓄積されていて、
割引チケットがきかっけで自爆した。

自爆している時、私は彼女の気持ちは一切考えていなかった。
ただ、自分の気持ちをすっきりさせたい一心だった。

自分で自分のために言っていた。

彼女にしてみれば、
あの瞬間は何が何だかわからなかったかも知れない。

一方的な自爆はお互いに傷つく。

そして、伝えたいことも伝わらない。

結論は、

大人であれば、

「自爆する前に手を打て」

だ。

自分が大切だと思っている人であれば、
それを怠ってはいけないんだよな、と。

人生は目の前の出来事の連続で、
周りの人たちとの関係性で彩られている。

私は、

自分の周りの人に、

「この人がいてよかった。」

と思ってもらいたいし、私も思いたい。

なぜかと言うと、

そんな人間関係の中で生きる人生が、
きっと豊かな人生と言うんだろうなぁと思っているから。

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家に着いて、
茶柱が立つように作られている
なんともすごい頂き物のお茶を飲んだ。


ちなみに、お茶の名前は、

「茶柱立てば縁起がいい」

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ごもっとも過ぎてなんも言えねー。

笑~