人は成功したことで失敗する

先週末の土日1泊2日で、
リーダーシップについて学ぶ
合宿研修に参加してきた。

会場は千葉の岩井から車で20分ほどにある、
築270年の古民家。




参加者9名の小規模の研修だったが、

下は21歳の大学生から上は60代の経営者と
幅広い年齢層同様、内容も広い範囲に渡ったものだった。


かつて「土間」だったと思われるところが研修会場で、

「あー、昔はここで、お母さんが毎日家族のために
 ご飯を作っていたんだろなぁ。」

と思いながら置かれていた椅子に座り、
2日間の研修は始まった。




「構造構成主義」を体系化された早稲田大学の
西條剛央先生が今回講師としてご登壇されると知り、
私はすぐに申し込んだ。

今回の合宿を主催された、
早稲田大学の大滝令嗣先生と西條先生から
2日間で色々なことを教えて頂いた。

自分のあまり見たくない内面とも久々に向き合い、
全然動いていないのにとても体力を使った・・・気がする。

研修の中で、

西條先生が、

「人は成功したことで失敗する。」

とおっしゃっていたのを聞いて、

「あ~、きっと、そうなんだろうなぁ。」

と思った。


昨日、仕事で大阪へ行った、

名古屋だったか京都だったかどちらだったかは忘れたが、

停車中の窓から反対側のホームを見ていたら、
ものすごくきれいな脚が目に飛び込んできた。

膝上15センチくらいの短いスカートから
のぞく脚がそれはそれは細くてまっすぐで長い。

とにかくきれいだ。

「ヒャー、なんて、きれいな脚!」

と思いながら視線を上にあげていった。

そして、

顔が目に入った瞬間、
私はものすごい違和感に襲われた。

その女性はかなりお年を召していらした。
多分70歳前後だったのではないかと思う。

70歳前後で(勝手に年齢を決めていているが)
あの脚はすごい。

が、

全体を引いて見てみると、
漂っているのは何とも言いようがないちぐはぐ感だった。

なんだかよくわからないけど、
何かがおかしい!

と見れば見るほど私は不安な気持ちになった。

でもなぁ・・・。

わかる、わかる、わかるもんね!

もし私の脚がその脚だったら、
私も死ぬまで膝上15センチのスカートはくわ!
(と、勝手に共感)

だから、仕方がない。

その女性のことは責められない。
(って、知らない人だもの、もちろん、責めませんよ(笑))

で、

思い出した。

「人は成功したことで失敗する。」

と言うことを。



あの女性はきっと若い頃からずーーーーっと、
周りからその脚の美しさを褒められてきたのだと思う。

多分、ずーっと。

窓越しに見ている見ず知らずの私がそう思うくらい、
本当にきれいな脚だったから、きっと、そう。

そんな気がする。






でもなぁ・・・。


新幹線が発車してもずっとその女性のことを考えていた。


まったくもって余計なお世話だが、
あの女性が会得しておくべきことは何だったんだろう・・・。

成功したことで失敗しない方法ってあるのだろうか・・・。

あー、西條先生に聞いておけばよかった。

うー、悔やまれる"(-""-)"