坂東からの病院。

 

昨日のブログの続きです。


ただ事ではない様子の会長に、 
事務所内はにわかに慌ただしくなった。




ワラワラワラワラ。
アワアワアワアワ。
バタバタバタバタ。

あの時のみんなの動きを音にすると、
きっとこんな感じだろう。

かかりつけの病院がいいだろうと言う判断から、
救急車を呼びホテルの近くの病院へ行くのではなく、

かかりつけの病院で救急で診てもらう段取りを
何とか取りつけ私の車で病院へ向かうことにした。

坂東のホテルからその病院まで、
高速を使ってだいたい30分。

運転が苦手な私も、
飛ばしましたよ。
頑張りましたよ。

心配性の私は、
車の中で助手席を倒し辛そうにしている会長に、
声をかけて励ますワケです。

「大丈夫?頑張って!」

すると会長は恐ろしく小さな声で、

「・・・だいじょうぶ・・・」

と言う。

そのやり取りを何回か繰り返しながら、

最後は、

「もう少しだから。大丈夫だから。寝ちゃダメだよ。」

「・・・・・・・・・」

「ちょと、もう少しだから、大丈夫だから、頑張って!」


雪山か。


と、

1人で突っ込みながら、
なかなかの緊迫感の中、病院に無事、到着。

検査の結果は、

「食中毒」

でした(=_=)




食いしん坊万歳の会長が、
都内で食べた昼食が原因だろう、
と先生に言われ一件落着。

点滴を打って頂き、
落ち着くのを待って帰宅した。

家に着く頃には顔色も回復し、
声もだいぶ出るようになり一安心。

緊急事態勃発から4時間が経過していた。

翌日、

車に乗ろうとすると、

助手席の足元にホカロンが落ちていた。




どうやら、坂東のスタッフが、車に乗り込む会長に
毛布とホカロンを手渡してくれていたようだ。

みんな優しい(涙)

と思った瞬間、

毛布を王様のマントのようにまとって、
病院から出てきた何とも言いようのない
会長の姿を思い出し、

「いやいや、あの姿を見て笑うなって言うほうが無理だから。」

と1人で突っ込み、

「やっぱり、そうじゃなきゃダメでしょー。」

と思いながらエンジンをかけ、

農×脳研修体験会の2日目が開催される、
ホテルグリーンコア坂東へ向かった。