褒められると嬉しいじゃないか

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双子の上の娘が社会人になって1週間が過ぎた。

目下、最大の悩みは、パンプスだ。

生まれてこの方、就活の時以外、
毎日、スニーカーしか履いていなかったので、
ヒールがある靴を履くということが、

どう言うことか、

それが、日々の生活にどのような影響を及ぼすかを、
何となく想像できるようになり、

どうにも愕然としているらしい。

パンプスを履いて仕事をしている私を見る目が確実に変わった。

間違いなく尊敬の眼差しで見ている(笑)

娘が、

就活のときに履いていたパンプスが、
なぜかまったく足にあわなくなっていると嘆く。

「なんで?」

と聞いたら、

「ウチが靴屋じゃないの知ってるよね?」

と言うので、

「それは、もちろん。」

とったら、

「ウチは靴屋じゃないから、そりゃ、なんでかわからないよ。
 理由を知りたいのは、ウチ。」

だそうだ。

と言うワケで、一緒にパンプスを買いに行った。

2人で買い物に行くのは、いつぶりだろう?と言うくらい
久しぶりだった。

「さすがに50年以上生きていると、
 よく知ってるわ。偉いねぇ。」

と褒められた。

はい、ありがとうございます。

ヒールの美しさとか、

靴のブランドとか、

全然そういう事ではなく、

たとえ、

「足が痛くならないパンプス」

と言う、

なんか甲高幅広が見え隠れする、
あまり美しくない、

必要に迫られて仕方なく得た知識についてだとしても、

褒められると、嬉しいじゃないか。

今日は帰りにスーパーに寄って、
娘の好きな油揚げを買っていってあげよう。

「うわ、まじ、油揚げ~」

と言って喜ぶに違いない。