もう少し、母の入院話しにお付き合いください。 意識を失うことなく病院に運ばれ、 治療を受けられたことが幸いし、 母の心臓は順調に回復したのだが、 日に日に衰えていく食欲が周りを心配させた。 そこで! 食事の時間は必ず誰かが付き添って、 「頑張れっ!頑張れっ!」 と応援をすることにした。 と言うワケでシフト表作成。 都内に住んでいる姉が、 仕事をしている兄と私を気遣い、 朝早くから夜遅くまで、 母の入院期間中、 何日も病院につめてくれた。 姉と兄と私と、そして、シフト表に名前こそないが、 もちろん、ちよもりコンビ。 キャップ千代子を中心に、 素晴らしいチームワークだった( ̄▽ ̄) ・・・が、 膝に菌が入り足が腫れてしまい、 2回目のカテーテルの手術日が変更になった母は、 痛みで歩けない日が続いたのと、 退院の日が遅れたことがショックで、 食欲は落ちる一方だった。 しかーし! 持つべきものは友達だ。 私たち子供(特に姉と私、要するに娘)が、 「頑張って食べようね。」 と言うと、 「そんなこと言われてもまずくて食べられない。 そんなに言うなら、あんたたちも食べてみたらいい。」 とすねた口調で全然食べようとしないのだが、 ちよもりコンビに、 「はい、食べるよ~! はい、クチ、あけて~! それ、いくよ~! はい、あ~ん!」 と言われスプーンを口まで運ばれると、 苦笑いを浮かべながらあーんと口をあけて、 食べてしまうのだからビックリだった。 あっぱれ、ちよもりコンビ! そして、 なるほど、 だ。 子供には「まずくていやだ」とわがままを言うが、 自分のために毎日毎日足を運んでくれる友達には、 そんな子供じみた態度はとれないんだな、 と改めて思った。 持つべきものは友達だ! そんなこんなを双子の娘たちに話し、 「友達の力はすごいよ。 いくつになっても友達って大事だねぇ・・・。」 と言ったら、 「千代子さんが特別なんじゃね?」 と言われた。 ・・・ 確かに( ̄▽ ̄) でも、 100歩譲って、 食べたくないと言い張る母の口を、 「あーん」とあけさせたのは、 やっぱりお互いを思いやる友情だったと思う。 と書くと何だか美しいが、 その姿は結構笑えた。 だから、 もう一度見たい(笑)