この数ヶ月間の母と私の間で起きた出来事は、 最初から想定していたことではなく、 次のことから巡り巡って繋がったものだった。 2018年の私の最大の関心は、 「関心があることには問いを立てられるが、 関心がないことには問いを立てられない。」 がゆえに問題を引き起こすスタッフについてだった。 関心がないことに関心を持ってもらうためにはどうしたらいいのか? 関心を持ってもらうためには「きっかけ」が必要(契機相関性)だが、 では、きっかけは意図的に作ることができるのか? もし、できるのであれば、それは、どうすればいいのか? その糸口を見つけたくて、 私は早稲田大学大学院(MBA)の専任講師と客員准教授を 歴任された西條剛央先生が、 1月末から開校される「Essential Management School(EMS)」 本質行動学0期に申し込みをしていた。 私が西條先生を知ったのは2012年で、 帯に書かれた糸井重里氏の「岩をも動かす理屈はある。」と言う コピーに引かれて手にした「人を助けるすんごい仕組み」を 読んだのが最初だった。 その本には、ボランティア経験のない西條先生が、 日本最大級の「ふんばろう東日本支援プロジェクト」と言う支援組織を どのようにして作られたかが書かれていた。 構造構成主義と言う学問や、契機相関性、方法の原理、価値の原理、 など初めて知ることばかりだったが、 読みながら「なるほど」と思うことがたくさんあった。 繰り返し読み、この先生のお話を直接聞いてみたいと思い、 それからは、先生の講演会や講座の募集が目に入ると 足を運ぶようになった。 ある日、三重大学で行われる講座の募集が目に入り、 私は内容をよく調べないまま申し込んでしまい、 「なぜ、私はここにいるのだろう・・・」 と言う状況に陥ったことがある。 その講座は、参加者の99%が医療関係者で、 同じグループの人から、 「金子さんは業種も違うのに、まして埼玉から、なぜ、わざわざ この講座に参加しているのですか?」 と聞かれ、 誰よりも私がその答えを知りたいと思ったものだった(*_*; そんなこんなで、 「2019年1月末開講、構造構成主義もとい 「Essential Manegement School(EMS)行動本質学0期生募集!」 の文言が目に入った時、私は迷わず申し込み、 「よし、これで2018年にもんもんとしていた謎が解けるに違いない! バンザーイ\(^o^)/」 と意気揚々としていた。 ・・・が、 回を重ねるごとに、 参加動機となっていたスタッフの問題より、 私が解決したいのは、実は母との関係で、 それは避けて通れないと思うようになっていった。