ひょうたんから駒

今日は終日、社歴1年未満スタッフの社内研修。

お客様からも、仲間からも、盛大に惜しまれながら、
寿退社する大久保にお願いして、
グリーンコアの仕事を通して得た気づきや、
面白いと思えることを色々と語ってもらった。

入社してきた8年前の大久保は、
お客様に渡すルームキーを
持つ手が緊張でぶるぶると震えていて、

当時の営業ミーティングでは、

「新しく入って来た大久保さんは大丈夫だろうか・・・」

とよく話題に上がっていたのを覚えている。

・・・が、今や。

「大久保さんのような接客ができるようになりたい。」

と言われるスタッフになった。

大久保のエピソードはたくさんあるが、

今日は、自分の想像を超えて、
お客様に喜んで頂けた最初の体験について語ってくれた。

何年も前の冬の夜の出来事だったと言う。

女性のお客様が吸われている煙草が、
ホテル内の自動販売機では買えないことがわかり、
落胆されたお客様の様子を見て・・・

大久保は、その煙草を売っているコンビニを
調べ自転車で買いに行った。

なぜ、大久保が自分で買いに行ったかと言うと、
冬の夜、お客様はすでに入浴されている、と言うことが
会話からわかり「きっと、外に出たくないだろうな・・・」と
判断をしたからだった。

煙草をお客様に届けたところ、
そのお客様は、ものすごく喜ばれ、
大久保の手を握りしめ、
繰り返し感謝の気持ちを伝えて下さったと言う。

「こんなに喜んでもらえるんだ・・・」

と言う驚きと同時に、
接客の面白さに目覚めた瞬間だったと言った。

「思いがけず喜んでもらった」

と言う「ひょうたんから駒」の体験がベースになり、

その後、大久保は、

「プラスワンに大久保あり」

の名を欲しいままにするようになった。

ただ、それは、
当たり前なのだが、
お客様に見えないところで、
大久保がやっていることがあるからこそ、

だった。

売上げを作っているのは、
経営者ではなく、
現場のスタッフだ、

と言うことを、
改めて実感させられた、
今日の大久保の語りだった。

続く・・・