姉、兄、私の子供たちは、 母が編んだ「おくるみ」に くるまれて大きくなりました。 いえ、 私たち兄弟にとどまらず、 私たち兄弟の周りにいる何人もの人たちが、 我が子をこの「おくるみ」にくるんで 育てたのではないかと思います。 ・・・と言うくらい、 この「おくるみ」は、 金子家近辺では有名です(*'▽') 先日、私の友人のお嬢さんが出産したので、 この「おくるみ」をプレゼントしようとしたら、 「もう、随分前に、お母さんから頂いて持ってるわよ。」 と言われました(笑) 姉の長女は今年33歳なので、 母は、33年前から、 このおくるみを、 来る日も来る日も、 毎日毎日、 とにかくエブリデイ、 ひたすら編み続けています。 鶴の恩返しのように。 お相撲見ながら、 プロ野球見ながら、 バレーボール見ながら、 美空ひばりを見ながら、 ニュースを見ながら。 この33年間でいったい何枚のおくるみを 世に送り出したのでしょう・・・ そんな鶴おばあちゃんの姿を ずっと見続けてきた双子の下の娘が、 先日、家に帰って来た時に、急に、 「おばあちゃんのおくるみ、 メルカリで売ってみる?」 と言い出しました。 そして、 あれよあれよと言う間に・・・ 箸休めのように時々編む、 赤ちゃん用の黄色いベスト1枚と、 おくるみが2枚、 売れました~!!!!!!!! 範子(おばあちゃんの名前)ブランド、 バンザーイ!!!!!!!!! 娘から内金をもらったおばあちゃんは、 事態が呑み込めないけど(笑) 大喜び!!!!!!!! 「あら~、何だかよくわからないし、 どこの誰だか知らないけど、 喜んでもらえたらいいねぇ」 と超ご機嫌。 娘と、泊まりにきていた娘の友達は、 ご機嫌なおばあちゃんを、 さらにご機嫌にするべく、 おじいちゃんとの出会いを聞いてあげていました(笑) おばあちゃん、それはそれは嬉しそうに、 語る、語る。 語る、語る。 語る、語る。 語りつくしてました(笑) 嬉しそうでした。 世代が入り混じった笑い声を聞いていて、 3人を見ていて、 老人の話相手として、 若者は向いてるよなぁ・・・ と思いました。 老人の話に適度に、 「そうなんだぁ~」 と流せる技術とでも申しましょうか、 正そうとしない、 ましてや、 論破なんて絶対しない、 そういうコミュニケーションスキルを持つ若者が、 おばあちゃんとおじいちゃんの話相手になる アルバイトでもあればいいかもなぁ・・・と 思いました。 笑い声、特に、世代が入り混じった笑い声は、 心を穏やかに整えてくれる、 そう思います。 それから、 誰かが誰かのために何かをしているのを見ると、 こちらまで優しい気持ちになると、 改めて思いました。 こんな時だからこそ、 相手に優しくすることを 忘れずにいよう、 と。 数日後、娘から「おくるみ」を買ってくれた方の感想が 送られてきました。 そこには、 「可愛いですね💛 柔らかくて肌触りもいいし、 デザインも素敵! ありがとうございました。」 とありました。 思わず、私も、 バンザーイ!!!!!!!! でした。 私は何もしてませんけど(≧▽≦) //////////////////////////////////////////////////////// 更新すると同時にメールがお手元に届きますので、 もし、ご興味のある方は、是非、下記URLからご登録下さいませ。