楠木建流仕事論

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電車の中で思わず声を出して笑ってしまったら、
隣の席の女性が身体を2センチくらい向こうにずらした。

余計な気を使わせてしまいました。

どーもすみません(↞林家三平ふうに)

と、思わず言いたくなるようなオヤジ感満載の本。

いやー、なんちゅうか、本中華、
(と、どうしても言いたくなってしまうような読後感満載の本。)

笑った。

なんで学者である楠木氏の話がそんなに笑えるのかと言うと、

この本は、楠木氏に寄せられた仕事に関する相談に
楠木氏が答えていくというもので、

会話のように流れる文章から、
楠木氏の仕事に対する構え、考え方、原理原則が
とてもよくわかる内容になっている。

で、

私はもともと楠木ファンなので、

「あー、わかる、わかる、わかるっー!」
と
「なるほどぉ。」
と言う、

納得と発見の連続。

これがなんとも面白い。

さらに、楠木氏は人をスマートにおちょくる
日本代表(独断)(笑)

そこがかなり高い確率で笑える。

著者である楠木建氏と私の出会いは5年前。
(別にお友達ではございませんが)

兄から「これ、読んでみて」と渡された本が、
楠木氏と私の出会いとなった
「ストーリーとしての競争戦略」

本好きである兄が「面白い」という本は、
間違いなく面白いので(と言うか嗜好が似ているということですね)、
言われれば素直に読むのが昔からの習慣。

兄の言う通り、
「ストーリーとしての競争戦略」はとても面白かった。

それから、一気に楠木建ファンになり、
なんとか、生で楠木氏のお話を聞きたいものだ、と、
私は所属している業界団体でおおせつかっている
研修委員のポストを利用して(笑)
楠木氏の講演会を開催したりした。

生で聴く楠木氏の話は本よりももっと面白かったのだが、
何より「なんて素敵な声なんだ!」と思ったのをよく覚えている。

それから、何度か生でお話を聴く機会に恵まれた。

毎回、毎回、面白い。
思わず声を出して笑ってしまう。

だいたい兄と一緒に聞いてるのだが、
さすが、兄弟、笑うツボはほぼ一緒。

そして、必ず「いやぁー、面白いねぇ。」
と、何がこんなに面白いのかを話し合う。

で、時は流れて・・・

去年の暮れ、知人から、ウチの息子が9次試験で
落とされた、とある会社の社長さんと楠木氏の対談が
あるので「ご一緒しませんか?」と言うお誘いを受けた。

息子が落とされたその会社に対して
「可愛い息子を9次試験で落とすたぁ、どういうことだ、
 ふざけるにもほどがある。社長連れてこいやー!」と、
思っていたにも関わらず、楠木氏の話が聞きたくて
喜んでこちらから出向いてしまった。

聴きたいものに巻かれる体質。

いやー、それが。

やっぱり、面白かった。

そして、

その社長がこれまたKYT(↞カッコよかった↞ダイゴふうに。あってないかも。)

冬にも関わらず肌が真っ黒。

でも、不思議なことにその社長さんは、
その肌の黒さにまったくもって違和感がなかった。

うーん、なんでだ?と言う妙な混乱と共に、
その黒い肌と比例?反比例?よくわからないが、
仕事に対する真摯な姿勢がヒシヒシと伝わってきて、
やっぱり、一代で人気企業を作ってしまう人は、
持ってるなぁ(←ふるい!)、と改めて。

対談は、いつものように、

「あー、わかる、わかる」
と
「なるほど」の嵐。

私は「なるほど」と思えるシーンに立ち会えると妙に嬉しくなる。

シンプルに面白い。

でも、同じ「なるほど」でも、

あの、営業の人が時々使う、

「なるほどですね~。」

と言う、あれ。

あれはねー、

あれだけはどうにもこうにも、
受け入れがたい。
でも、

「あ、この人、絶対言うぞ」とか思っていて
思った通り言ってくれたりすると、

「出たぁー」とか1人心の中で面白がってるから、
いいっちゃいいんですが。

とにかく、あー、面白かった。

バンザーイ!