一昨日から双子の上の娘が社会人になった。 朝、部屋を覗いたら、 大学時代、 就活以外全く化粧をしなかった娘が、 鏡に向かって口紅を塗っていた。 「お〜頑張れ〜」 と言ったら、 「うぜ〜」 と言われた。 娘は、その日、会社からもらって帰ってきた名刺を、 いつもは自分のことを「ウチ」と言っているのに、 「わたしの名刺でぇ〜す。」 と言いながら、私に差し出してきた。 朝、門のところで、いつものように振り返り、 手を振る姿を見た時は全然平気だったのに、 名刺に印刷してある名前を見たら、 いきなり、涙腺にきた。 あっと言う間だったなぁ。 色々あったけど、振り返れば、 本当にあっと言う間だった。 双子の娘たちは一年ずつ大きくなるたびに、 私を呼ぶ呼び方が変わった。 おかあ、 母ちゃん、 お母ちゃん、 お母さん、 最近は、 時々お母さん、 で、 時々おばさん。 なんて、失敬な"(-""-)" 「おかあ」は泣きながら呼ばれてるほうが 多かった気がする。 自分の視界から私が消えると、 泣きながら「どこにいるのー」と探してることが 多かったってことなんだろうな。 ウルっときてるのがバレないように名刺を眺めていたら、 娘が、 「名刺のウチの写真、ヘンじゃね?」 と言うので、 「お母さんが知ってる子の中で一番可愛い。」 と言ったら、 「はい、親ばか丸出し~。はい、消えろ~。」 と鼻で笑われた。