親子

 

3人とも、若い!

今より。





当たり前か。

母と兄と一緒に撮った写真は、
2013年、
私の社長就任パーティーの時のものです。 


早いもので、
私が社長になって、
7年が経ちました。


私がビジネスホテルの仕事を始めたのは、
25歳の時なのですが、


「ビジネスホテルをやる」と言い出した父親から、
池袋のビジネスホテルに修行に行かされたのが
始まりでした。


結婚して江東区に住んでいた姉の家に居候し、
池袋まで通っていたのですが、


修行期間を終え、
フロント周り、客室周りの書類など、
一通りのものを全て持って帰ってきて、


当時実家のリビングにあった事務机の上に、
「開業準備室」と書いたカード立てと電話を置き、



昼間、友達からかかってくる遊びのお誘いにも
「はい、開業準備室です。」と、
張り切って電話に出ていたのを覚えています。


とは言え、
素人が集まって始めたホテルゆえ、
今、思えば色々なことがデタラメで(笑)


夜勤のおじさんは、
フロントから見える事務所の椅子に、
両手を頭の後ろで組んで座り、
夏になると、毎日、事務所のテレビで
プロ野球を観ていました。


このおじさんは、
お客様に自分の名刺を渡す時に、手書きで、
それも鉛筆で「マネージャー」と書いてしまう
キャラの持ち主でした(笑)


開業当時、5階の和室は、父の希望で、
「しゃぶしゃぶ」が食べられるようになっていて、
父はよくその部屋で友人たちと、
食事をしていたのですが、

ある日、

私がビールか何かを持っていき、
ふすまをしめて靴を履いている時に、


「まさか、祐子があんなに働き者だとは知らなかった!」


と父が友人たちに私のことを、
嬉しそうに話しているのが
聞こえました。

そんなことを聞いたのは、
後にも先にもその時だけなのですが、
すごく嬉しかったのを今でもよく覚えています。


その時の父の言葉は、
私に思いがけず届いた贈り物で、


その贈り物は、今でも私の中に、
ちゃんとしまってあると言う感じです。


開業5年後に病気で亡くなった父は、 
まさか、私が、ホテルの仕事をずっと続けるなんて、
ましてや、社長になるなんて、 夢にも思って
いなかったのではないかと思います。 


社長になって7年が経ちました。


今年は、仏壇に飾ってある生前父が使っていた
湯呑に向って、話す時間が長くなっている気がします。










話す・・・と言うか、
相談・・・と言うか、
お願い・・と言うか、
懇願・・・と言うか。



あ、今、改めて、気が付きました。


似てますよね。


右の人と。





まぎれもない。


親子だ~


血の繋がりってすごい。


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